毎日たくさんの人が利用している神戸市営地下鉄。安心して地下鉄に乗れるのは、みんなには見えないところで地下鉄を見守っている“見張り番”がいるおかげなんだ。
そんな見張り番の役割をしているのが、「運転指令区」というチーム。お客さんからは目にすることのできない、大切なお仕事について教えてもらったよ!
Q 運転指令区って、どんなお仕事なの?
─地下鉄がいつ・どこを走るかをまとめた予定を「ダイヤ」と呼びます。運転指令区では、地下鉄が安全に時刻表どおりに走ることができるように、チームみんなでダイヤの管理をしています。
地下鉄のトラブルでダイヤが乱れてもすぐに元通りになるのは、私たちがコンピューターで信号を操作したり、無線で指示を出したりして対応しているからなんですよ。

Q 普段はどんなところで働いているの?
─働いている場所は、 実はセキュリティ上の理由から秘密にしています。その理由は運転指令区が機能しなくなれば、すべての地下鉄がストップしてしまう恐れがあるからなんです。
だけど、どんな雰囲気なのか気になる人のために、少しだけ写真をお見せします。

この大きな画面やパソコンがずらりと並んだ特別な部屋が、運転指令区の仕事場所です。
西神・山手線、北神線と海岸線の全線の運行状況を確認できるように、列車が今どこを走っているか、ホーム柵は正常に動いているかなど、あらゆる情報をリアルタイムで見守っています。
Q もしトラブルが起こったときは?
─車内で具合が悪くなってしまうお客さまが居られたり、車両やホーム柵に故障が発生したり、地下鉄ではさまざまなトラブルが起こる可能性があります。
トラブル発生時の運転指令区では、まずは現場にいる運転士や駅係員から列車無線や電話で報告を受けて、その内容をパソコンやモニターで同時に確認します。すべての駅のホームの様子がリアルタイムで見られるモニターがあるので、その映像を見ながら状況を判断しています。

発生したトラブルにどう対応するかはチームで考えます。たとえば駅の2番線ホームに到着する予定だった地下鉄を機器操作して3番線到着に変更したり、地下鉄が出発する順番を変更したりすることもあります。
Q トラブルにスムーズに対応するために大切なことを教えて!
─冷静さと、日ごろからの訓練が大切です。たとえば「〇〇駅で○時に火災が起きたら?」といったトラブルを想定して、シミュレーターという機械でトレーニングするというような訓練も毎月欠かさず行っているんですよ。
緊急時の対応は、一人ではなくチームみんなで行うもの。だからこそチームワークも重要です。一緒に働くメンバーと、普段からきちんとコミュニケーションを取り合うように心がけています。

Q お仕事のやりがいは?
─たくさんの「もしも」を想定して訓練を重ねたり、トラブルが起こらないような仕組みを考えたり。責任感のある指令員のみんなと一緒に仕事ができていることがやりがいであり誇りです。でもやっぱり、何もトラブルが起こらないことが一番ホッとしますね。
Q なぜ運転指令区のお仕事がしたいと思ったの?
─実は、運転指令区で働けるのは、運転士の経験があり、さらに試験に合格したスペシャリストだけなんです。私が運転指令区で働くことを目指したのは運転士になってからでした。運転士としての知識を活かしながら、地震などの緊急時にお客さまの役に立てる仕事がしたいと思ったんです。

Q ちなみに、運転士になったきっかけは?
─父がもともと市バスの運転士で、兄も地下鉄の職員をしています。家族がみんな交通にかかわっていることもあって、私も小さい頃から乗り物が好きでした。市バスより地下鉄の方に興味を持ったので、最初は駅係員からスタートして、車掌、運転士になりました。

Q 最後に子どもたちへメッセージ
─きっとみなさんに人気なのは、運転士さんや駅員さんですよね。
でも、少し想像してみてください。もしレールがガタガタだったら。停電したままだったら。車両を整備しないままだったら─。
でも、心配はいりません。神戸市交通局にはいろんな仕事のプロがいて、安心して地下鉄やバスに乗ってもらえるように全員で力を合わせて頑張っているからです。
興味を持ってくれたみなさんと、いつか一緒に働ける日を楽しみにしています。
沿線NAVI編集部
神戸市交通局から委託を受けた民間企業が運営しています。神戸市交通局沿線の魅力や、市バス・地下鉄を身近に感じていただける情報をお届けしています。